トピックス:植物油脂はダイオキシンより強い環境ホルモン!

  • 2013年08月23日
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環境ホルモンは体内に入ると、性にかかわるホルモンの代謝を乱すもので、内分泌かく乱物質ともよばれます。これまでに知られている最も強力な環境ホルモンとしてダイオキシンが知られています。ダイオキシンは農薬やベトナムでまかれた枯葉剤などのほか、塩化ビニルを低温で燃やす時にも発生します。生物濃縮されますので魚介類に多いのも特徴ですから、日本人のダイオキシン摂取量は世界的にも多い方です。雄の雌化がよく知られていますが、雌雄ともに影響を受けます。

最近、廃棄物の焼却が高温でなされるようになり、ダイオキシンの発生量は減りつつあります。

油脂の良し悪しを評価するため、種々の油脂を動物にあたえて寿命を測定する研究がなされました。その結果、カノーラ菜種油やオリーブ油、水素添加した大豆油などが、脳卒中ラットの寿命を異常に短くすることがわかりました。その原因を探っている過程で、これら植物油脂が男性ホルモンの代表であるテストステロンを半減させることがわかりました。仔の成長や寿命にも影響を及ぼします。ちなみに綿実油にはゴシポールという物質があり、精巣毒性を示すことが以前から知られていました。

ダイオキシンなどのほか、数種の植物油脂が環境ホルモン作用を示すことがわかりました。それでは、どちらが怖いのでしょうか。

ダイオキシンの場合、動物でテストステロンを下げる量と日本人の摂取量の間に、50~100倍の差があります。ところが植物油脂の場合は、2倍以下の差しかありません。あきらかに植物油脂の方が深刻なのです。

毎日食べている油脂が、健康に悪そうだという話は聞きたくないものです。しかし、草食男子・肉食女子の話が注目を浴びており、性同一性障害が問題になり、男性の精子数の減少、精子の運動性の低下などが示されている現在、この問題は無視できません。

参考:奥山治美、「本当は危ない植物油―その毒性と環境ホルモン作用」、角川書店、2013年

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